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IoT時代到来に伴って業績が大きく変貌する筆頭格として注目。同社が開発した主力製品「IoTゲートウェイ」はあらゆるモノがインターネットへと接続する際の基地局のような役割をする。
例えば高齢者や子どもの見守りサービスを行う際に、小さなタグを見守りの対象者にタグを持たせ、そのタグから発せられる電波を受信し、位置情報を把握するのにIoTゲートウェイが利用される。
そのため、隅々まで監視・見守りを行う場合には電柱一本一本に設置する必要もあるため、使用される数量はケタ違い・膨大となる可能性がある。
これまでLinux向けマイクロサーバーを開発・販売してきた経緯から技術力も高く、KDDI傘下となったIoT企業でも有力なベンチャーであるソラコムとの関係、インテルが行う実証実験に使用されるなど、ユーザー評価も非常に高い。
価格は平均で1台6万円程度、日本・欧州・米国等あらゆる通信規格に既にラインナップは対応済みで、今後IoT全盛の時代を迎えれば大量採用に至り、大幅に売上利益を伸ばすことが可能と考える。
業績はこれまで赤字続きだったところから回復の兆しを足元見せていてる。現状、同社の将来を担うIoTゲートウェイの出荷は実証実験など試験評価・サンプル評価が中心ではあるものの、それでも2017年3月期第1四半期業績は売上高が前年同期比37%増の3.16億円となり、赤字幅も縮小した。同社のIoTゲートウェイ製品群は粗利率が40%を越える好採算の製品であるため、今後試験評価から本格採用に至ることで販売数量の大幅な増加に伴って膨大な利益を生み出す可能性があるものと考えられる。
第2四半期では四半期ベースで損益分岐点突破を計画し、さらに下期以降にIoT市場の拡大が加速していくことで大きな変貌を遂げることに期待をしたい。