まずは以下の日経新聞の記事をご覧ください。
『芦森工業やカネミツ、車部品を増産 タカタの代替需要に的 』
昨年の記事ですが、これに基づいて、芦森工業は今期から大型の設備投資を実施します。
つまりは昨年の時点で既にタカタの代わりに受注が確定し、2019年までに海外のエアバッグの生産能力を8割引き上げることになっています。
設備投資額は前期27億円から47億円に。償却負担は12.8億円から17億円に増加します。これをこなして今期は増収増益の見通しを出しています。更に来期もエアバッグ増産を中心として今期を上回る設備投資を計画し、高止まりする減価償却負担をこなして来期は売上高今期比9.7%増の620億円、営業利益25%増の30億円を計画しています。
大手完成車メーカーは、以下の記事のように今後の新車種ではタカタ製エアバッグを採用しないとしているため、芦森工業は今期からの大型の設備投資を皮切りに、長期的に受注を伸ばしていくものと言えます。
償却負担をこなして今期一株利益28円、現状の株価でもPERは10倍割れと割安な状況なうえに、増産体制の構築から中長期的にさらに業績が浮揚していく期待が持てるため、今の株価の割安感が非常に強いと言えるのではないかと考えています。