このところ、強く思うことがあります。
それは
「材料株相場が到来した」
ことです。
材料株相場、というのは聞こえが悪いようにも思いますが、私的に定義をするならば、
「投資家の目がより将来に向くことで、将来性の高い銘柄が買われやすくなる相場」
であると思います。
つまり、一般に「割高」と言われているような銘柄が更に割高に買われることになったり、企業のプレスリリースや新聞に書いてある記事などにより反応しやすくなるということです。
将来性の高い銘柄=将来訪れる大きなテーマに沿った銘柄、ということも言えますので、テーマ株物色の相場であるということも同時に言えます。
今朝方、【6090】ヒューマンメタボロームテクノロジーズを1800円で注目、とTwitterに書きました。その根拠は書かなかったのですが、日経産業新聞の8面に決算説明会の内容が記載されていたのを目にし、注目とした次第で、即日ストップ高2165円まで上昇しました。
長期的な視点に立ってはいるわけですが、将来飛躍するのであれば今買っても良いのではないか、という投資家のセンチメントの改善が、株価を押し上げた面は大いにあります。
こうした流れが来ている時は特に中小型株・新興株が上昇しやすいため、出てくる材料はいつも以上にチェックを怠らないようにすることが大切です。
材料株相場・テーマ株相場到来の条件は?
では材料株相場はいつ来るか?その条件とは何かをまとめておきます。
①日経平均やTOPIXが大幅に上昇する兆しが見えないこと
日経平均株価やTOPIX指数が上昇するためには、為替の円安や海外株式の上昇、米国の金利高など外部要因を多く受けます。特にマーケットにとってプラスのイベントへの期待など(例えば最近で言えばトランプ大統領の大幅減税策発表の予告)あるいは米国雇用統計発表、FOMCなどのイベントへの期待などがないと、それほど指数主導で株価の上昇が見られない状況に陥ります。
そうした際には行き場を失った資金が中小型株・新興株・材料株に向かいやすくなります。勿論大型株に比べれば流動性が低いため、日々の上昇率も非常に大きくなります。
②日経平均やTOPIXが大幅に下落する兆しがないこと
①で挙げた条件とは全く逆です。中小型株・新興株は個人投資家がデイトレードなどの短期売買で主戦場としている面もあり、その個人投資家は「懸念」となりそうなイベントを特に嫌います。
昨年の例で言えばイギリスのブレグジットを決める国民投票や米国大統領選挙前、また毎月の雇用統計前など「懸念」となるようなイベント前はとかく株式を持ち越すことを嫌い、事前に売っておく習性があります。
このような懸念イベントがある前には材料株は買われにくい傾向にありますが、それがなければ材料株相場となり得るわけです。
③決算発表や下方修正のリスクなどがないこと
多くの銘柄が3月期決算企業であり、その本決算も5月15日までに無事に終わり、足元では決算発表リスクも全くない状態です。
そのため、決算発表時の持越しを嫌っていた投資家や様子見をしていた投資家が売買しやすい環境になるということも材料株相場到来に必要な重要な要素であると言えます。
また前期の業績が悪った企業や、今期の業績見通しが冴えない企業でもまさに「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で、決算発表後に一旦売られた銘柄も日柄調整を経たうえで悪い点には目をつぶり、将来性に期待した買いも入りやすくなってくるものと思います。
まさに以上のような要素が有機的に組み合わさって、材料株相場が到来したと言えるのではないでしょうか。
長期大化けとして注目している【6190】フェニックスバイオも前期の落ち込んだ実績には目をつぶり(というよりは既に株価には織り込み済みと考えますが)、今後の飛躍に期待をできる銘柄としてご紹介をしたわけです。
現在の材料株相場・テーマ株相場の主役と今後は?
では、今後この相場の主役となる銘柄は?また今後はどのようになるでしょうか?
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